【好きを仕事に。】認定講師:加藤美子―後編―
声の大切さと話すことの楽しさを伝えたい。
ケーブルテレビ局のアナウンサーとしての様々な経験を経て、現在は女子アナ広報室や講師として活躍する加藤美子さん。
後編である今回は、加藤さんの今とこれからについてお話を伺いました。
――トークナビに入ろうと思ったきっかけを教えてください。
ケーブル局で働き始めて3年目のタイミングで結婚を機に東京に出る覚悟を決めました。
縁もゆかりもない東京で生活できるのかという不安が大きく、仕事どころではなくなるのではと思っていたのですが、
ホームページでトークナビの存在を知り興味を持ったのがきっかけです。
社長の樋田さんが同じ岐阜出身ということもあり、勝手にシンパシーを感じ、
何だかアナウンサーのセカンドキャリアって面白そうだなと・・・。
――現在、トークナビではどのようなお仕事をされていますか。
セカンドキャリアとしては、新たな分野に挑戦して企業の広報担当をしています。
アナウンサーの取材力・企画力を生かしたサービス“女子アナ広報室”です。
アナウンサー業務として私がメインでもっているのは、企業に向けた話し方やコミュニケーション、
食リポなどの研修や、子供たちに向けた話し方講座などの講師のお仕事です。
私はケーブル局時代にも、年に3回ほど子供たちが、テレビ局にやってきて見学や体験会をしていたんです。
それが将来の夢に繋がる子もいるんですよね。
今の講師業もそれに近しいなと思っていて、大人にも子どもにも夢を与えられるような仕事だと思います。
その他にも、イベントやトークショーの司会もしたりと、本当に幅が広いです。
とにかく「任せていただけたら期待以上のものをお返ししたい!」という気持ちで丁寧に取り組むことを心がけています。
――その中でも特にやりがいを感じる瞬間や、印象的だったお仕事はありますか?
一つ目は、企業さんに行う食レポ研修です。
食レポ研修ってなかなか珍しくて、この研修で初めて食レポをするという参加者がほとんどなんです。
研修後に「社内コミュニケーションが円滑になった」「同期との仲が深まった」という声をもらうことがよくあります。
企業さんからの直接お声をいただくことができるって幸せですよね。
二つ目は子供たちに向けたキッズ講座です。
講座前は「アナウンサーになりたい人?」と聞いても1人2人がポツポツって手を挙げるだけなのですが、
講座が終わって最後にもう一度同じ質問をすると、全員が手を挙げてくれるんです。
たった1日の研修ですが、アナウンサーの楽しさを知ってもらえたんだなと感じて、とてもやりがいを感じます。
――加藤さんが普段の仕事で心がけていることはありますか。
講師の仕事が多いですが、「教える」というよりは一緒に楽しんで体感してもらうということを大切にしています。
局アナ時代にも、自分がスタジオを盛り上げなきゃいけないだとか、
ゲストに今日の収録を楽しんでもらおうということを常に考えていたので、
1回1回の研修をとにかく楽しんでもらう、その楽しさの中に何か少しでもためになることがあればいいなと考えています。
――とても素敵です。加藤さんが思う自分の強みは何ですか。
よく人に穏やかだよねと言われます。
場の空気を和ませたり、空気を読んだりすることが得意なのかもしれません。
企業さんへの研修や子供たちに向けた講座のときも、
まずはみんなが発言しやすくなるような雰囲気を作ることを心がけています。
――私も加藤さんと話しているととても居心地がよく感じます。研修を受ける企業さんや子どもたちもリラックスして研修に臨めるのだろうなあと思います。それでは最後に、加藤さん今後の目標を教えてください。
いくつになっても、「声」をずっと大切にしたいなと思っています。
せっかく夢だったアナウンサーになれたんだから、「声」を大事にしてこれからも使い続けていきたいです。
最近は文字だけのコミュニケーションも増えていますが、実際に顔を合わせて話すことの楽しさを知ってほしい、
それを伝える仕事をしていきたいなと思っています。
加藤さんは常に笑顔で穏やかな雰囲気を纏っていらっしゃるので、
私自身もとてもリラックスしてインタビューに臨むことができました。
講師でありながらも受講者と同じ目線に立って「楽しむ」という謙虚な姿勢は本当に素敵だと思いました。
取材へご協力いただきありがとうございました!
インタビューしたのは…
トークナビ インターン 泉 歩莉(Izumi Ayuri)