【好きを仕事に。】認定講師:伊藤未奈 -前編-
毎日の努力と「伝えたい」という思いを持ち続け、女子アナへ。
FBC 福井放送のアナウンサーを経て、現在は子育てと両立しながら講師としても活躍している、伊藤未奈アナウンサー。
前編となる今回は「アナウンサー就活」の話を中心に、インターン生の大郷友梨花がインタビューしました。
――アナウンサーを目指したきっかけを教えて下さい。
物心ついた時から、国語の教科書や絵本の音読や朗読をすることが好きだったというのもあって、
ずっとアナウンサーに憧れていました。
本格的に目指し始めたのは大学生になってから。
学生キャスターを始めてからは「絶対アナウンサーになってやる!」と常に思っていました。
就職活動でも志望動機はありのままの想いを伝えました。
――学生時代はどのように過ごされていましたか?
私は、学生キャスターのオーディションに大学1年生の時に受かって、3年間学生キャスターを務めました。
周りには大学3・4年生が多く、結構稀なケースだったようで本当に貴重な経験でした。
アナウンススクールでは自習教室も活用して腹式呼吸などの基礎トレーニングはもちろん、
実際にアナウンサーが読んだ原稿を動画に撮って、アナウンサーの方と比べたりします。
自習教室には、アナウンサーを目指す学生が沢山集まっていたので、
就活の時期には情報交換をしたり、パネルトーク・描写をして切磋琢磨しました。
――自分の出身ではない都道府県の放送局を受ける際、どのようにアピールしていましたか?
私は、東日本大震災で、まだ水が引いていない気仙沼を見た時の気持ちを伝えました。
自分も相手に気持ちを伝えたり、地域の一員としてその土地を盛り上げたいと自己PRで伝えたんです。
私はとても記憶に残っている光景を伝えましたが、
局や都道府県に合った自己PRや志望理由を考えている人ももちろん沢山います。
「その土地のことをリサーチすることが好きなんだ」と強く感じたので、
そういう努力が出来る人は地方局に向いていると思います。
――面接官はどのような基準で選考をされていると思われますか?
地方での選考の際、多くの面接官は「なんで東京から?」という疑問を持つと思うんです。
実際に、私が福井放送に入社した時も「なんで神奈川県出身なのに福井に?」とよく聞かれました。
本当にここで働いてくれるのか、本気度を見極めたい部分もあると思います。
なので、取り繕うより熱意が伝わる工夫が大事なのかもしれません。
――地方局はどのような特徴があるのですか?
キー局だと、原稿を読むことや司会を務めることがメインになりますが、
地方局はアナウンサー職でも記者やディレクターも兼務できるところが特徴的だと思います。
地方局は地元の方々に向けた番組が多いので、地元の方々が気づいていない魅力や地元を
より楽しんでもらえる放送をしています。
――様々な職種に携われるんですね!何か自分の経験がお仕事に繋がったことはありますか?
趣味でやっていたことが、地方局として働いている時に活かされたと感じたことがありました。
私はスキューバダイビングを趣味でやっていたので、
福井県越前海岸や若狭等のダイビングスポットを知っていたんですね。
でもそのスポットについて「まさか福井県の日本海で、ダイビング出来るところがあるなんて知らなかった!」と地元の方々から沢山言われたんです。
こんなにきれいな海があるのに紹介しないのは勿体ないと思い、自分で提案・企画して特集したりしました。
熱中している趣味や特技などの引き出しが多いほど、今後に活かせると感じた出来事でした。
後編は中継の裏側や普段心掛けていること、現在の仕事についてインタビューします。
公開をどうぞお楽しみに!!
インタビューしたのは…
トークナビインターン 大郷 友梨花(Ogo Yurika)
法政大学3年生 経済学部国際経済学科にて国際貿易を専攻
NHK杯全国放送コンテストの出場をきっかけにアナウンサーを目指す
全日本学生スポーツチャンバラ選手権大会や京都さくらよさこい等の司会の経験あり